【今月の聖句】
光は暗闇の中で輝いている
ヨハネによる福音書1章5節
園長 鈴木志都
きりん組では、クリスマスのイエスさま誕生の降誕劇『聖劇』の練習が始まり、あちらこちらのお部屋からもクリスマスソングが聞こえ出しました。12月は何かと忙しいですが、ワクワクした気持ちになります。
クリスマスツリーのてっぺんに輝く星は、イエスさまの生まれた“うまごや”を知らせる導きの星です。遠い東の国の博士たちもこの星を頼りにラクダに乗って、お捧げ物を持ってきたのです。4世紀頃の司教、セント・ニコラスが貧しい家に金貨を投げ入れた逸話がサンタクロースの始まりと言われていますが、最初のクリスマスのプレゼントは、赤ちゃんイエスさまに博士が『黄金』『乳香』『没薬』をお捧げしたのが始まりと言われます。それがずっと続き自然と習慣になって現在に至っています。2000年前に生まれた、イエスさまの誕生の喜びが続いているのです。シオン幼稚園で、どうぞ本当のクリスマスを知っていただければ…と願います。
でも、イエスさまはどうして“うまごや”に生まれたのでしょう? どうして布にくるまれないでワラにくるまれて寝ているのでしょう? 聖劇の中で一番に降誕を知らされたのはどうして羊飼いさんなのでしょう? …この時代は、羊飼いの人びとが一番身分が低いとされ、生活がまずしくて苦しい毎日を送っていました。その人びとに一番に知らされ“うまごや”で生まれるという事は、私たち、一番弱い者の中に生まれてくださるという事になるのです。礼拝ときりん組の聖劇を通して私たち一人ひとりの心の中にイエスさまの誕生を感じ取っていただければ…と願います。心にあたたかいものが生まれてくだされば…と願います。それが、神さまからのプレゼント、『クリスマス』です。